初舞台脚本作品
舞台主催: Dance Company JAZZcolle.
https://www.jazzcolle.com/
私、頑張って生きてきた。
真っ当な方法じゃなかったかもしれないけど、それでも死なずに生きてきたんだ。
耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、ただ、誰にも何も言わず、必死に、必死に耐え抜いてきたんだ。
私は生物学的に「男」という生物が好きではない。
理由は簡単だ。魅力的に感じられないから。
「男」という生き物が兼ね備えている根本の価値観や欲求みたいなものに無性に腹が立つ。
ここで私の嫌いな男たちを紹介しよう。
毎日目まぐるしく変わっていく妹。
決して簡単とは言えないこの世界で
私から愛する君へ贈れるエールを。
ただの液体なのに、なにがそんなに美しいのか。
”必ず”なんてこの世には一つも存在しない。
傷ついたことを綺麗に美化できる人なんているんだろうか。
吹っ切ったつもりでも何かの拍子に、触れた途端、その傷はパックリと空いてしまう。
いとも簡単に空いてしまう。だから抉り取られないように必死なの。
「きもい」、「なんで生まれたのあいつ」
私が人間であること。それは当たり前ではない。
そして、彼が嫌われていることも決して当たり前ではない。